目的
COBOLの実務経験のない社員もしくは実務からしばらく遠のいていた為再度教育を受けて感覚を取り戻したいといった方を対象に実践のCOBOL言語について教育する事を目的とします。
資格対象者
- 高等学校卒業以上
- ビジネスマナー(身なりや態度等)が一般基準であること。
- 業務未経験者は25歳位迄で、プログラマー適正試験合格者(当社または貴社で試験を実施)
尚、貴社で試験を実施の時は試験用紙を当社で用意いたします。
研修テーマ
- ハードウェア入門(コンピューターとは?)
- ソフトウェア入門(プログラムとは?)
- COBOL文法(COBOL74、COBOL85)
- COBOL実機演習
研修期間
2ヶ月(実機演習問題が9本終了までとしておりますので個人の成果により多少変わります)
研修費用
1ヶ月あたり200,000円/1人 但し、月単位に満たない時は下記の日割り計算で算出します
費用 = 参加日 / 該当月の営業日 * 20万円
研修の際に必要なもの
当社で用意するもの・・・パソコン、コーディングシート、テンプレート、ノート、教材
教育システムの日程と内容
項目 |
日数 |
内容 |
ハードウェア入門の自習書 |
1日 |
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ハードウェア入門の講習 |
3日 |
- コンピューターとは何か?
- コンピューターの種類、特徴、5大機能
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- 記憶と2進法
- 主記憶装置、補助記憶装置、番地、ビット、バイト、ワード、コード、2進法、8進法、16進法
- 10進数から2進数、8進数、16進数の変換に伴う計算方法
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- 演算と演算装置
- 論理和及び積回路と否定回路、半加算機、全加算機、レジスター、補数、補数器
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ソフトウェアの講習 |
2日 |
- マンマシンコミニュケーション会話
- プログラムとは何か?
- 機械向き言語と人間向き言語(問題向き言語)
- 機械語、アセンブラ言語、高水準言語
- OS(オペレーティングシステム)の必要性と役割
- TSS(時分割システム)
- プログラム言語の種類とその役割
- COBOL言語の現在に至るまでのバージョン
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COBOL入門の自習書 |
5日 |
内容 |
COBOL74による文法1の講習 |
3日 |
- 用語、記述方法、定義の意味
- 基本命令(ファイル関係を除く)
- ファイルの種類(順ファイル、相対ファイル、索引ファイル)と使い方の例
- 順ファイルの命令の記述方法と定義の意味
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パソコンを使用して実習1
(プログラム4本) |
12日 |
- 目的
- COBOLの基本命令と順ファイルのREAD、WRITEを中心とした命令を必要に応じて繰り返し使うことによって、確実に理解する。
- 実施方法
- 構造化プログラミング技法(SP)によりプログラムを作成し、SPの3要素であるプログラム分割、独自性、階層化の意味と必要性を理解させてマシーンテストを行う
- プログラム概要
-
- 1本目
- 順ファイルを読み込んでデータが終了するまでエラーチェックをして、見出行、明細行をページ制御(25行印字後改行)を行いながら帳票出力する。
- ポイント
- 初めてのプログラムなのでCOBOL入門に相応しい基本的な命令を使えるようにする。
- 2本目
- 順ファイルを読み込んで必要なデータを抽出して見出行、明細行をページ制御を行いながら最後に合計の印字をして帳票出力をする。
- ポイント
- 添え字を使用して連続した計算を行う命令、データを抽出しながらファイルを読み込む技法、グループトータルの計算方法をマスターさせる。
- 3本目
- マッチングを行い、双方のキーが一致したらデータをメモリーにため込みデータエンド時に画面上にため込んだデータを表示する。
- ポイント
- データのため込み、取り出しの扱い方、マッチングの手法、複数画面に分ける画面表示の仕方を理解させる。
- 4本目
- 順ファイルを読み込み該当キーがキーブレイクしたときに小計を印字しデータエンド時に合計を印字する。
- ポイント
- コントロールブレイクとグループトータル(小計、合計)の出し方の技法を意識させて作る。またCOMPUTE命令を禁止して二項式命令(加算、減算、乗算、除算命令)を単独に使用させ理解させる。
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COBOL85による文法2の講習 |
2日 |
- COBOL74と85の違い
- COBOL85の命令の使い方
- 相対ファイル、索引ファイルに関する命令の説明と使い方の例
- メモリーソート(内部ソート)の必要性と技法(挿入法、併合法、基数法、交換法)
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パソコンを使用して実習2
(プログラム1本) |
3日 |
- 目的
- COBOL85の文法に従って索引ファイルの更新とメモリー内ソート(交換法)を学習する。
- プログラム概要
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- 1本目
- 索引ファイルのマスターを順ファイルのトランザクションデータにより更新する。
尚、マスターキーの照合の際、不一致の時はアンマッチリストを作成する。
- ポイント
- 索引ファイルの更新方法及びメモリー内ソート(交換法)を理解させる。
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COBOL85による
文法3の講習 |
1日 |
- デスクソート(外部ソート)の目的とプログラムの作り方
- 登録集(COPY句)の目的と記述方法
- プログラム連絡節(連絡データ部の定義方法と外部サブルーチンの呼び出し命令)
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パソコンを使用して実習3
(プログラム4本) |
7日 |
- 目的
- プログラム間連絡の使い方、プログラム間結合(リンク)及び登録集(COPY句)の使い方を理解する。
- プログラム概要
- 4本のプログラムをリンク(結合)して実行させる。1本のメインプログラム(メニュー画面)が必要に応じて3本の各プログラムを任意に呼び起こす。
- 1本目(メインプログラム)
- メニュー画面を表示してそこに示した処理別の外部サブルーチンを起動させる。
データ入力サブルーチン入力データソート&印字サブルーチン
データ照会ルーチン
- ポイント
- プログラム連絡、外部サブルーチンの起動及びパラメータの書き方を理解させる。サブルーチン側はパラメータの受け取り方法とメインプログラムへ戻す場合の命令の使い方。
- 2本目(データ入力サブルーチン)
- データを入力しエラーチェックを行い正しいデータのみをファイルに出力する。
- ポイント
- 可変長データの入力チェックの方法と指標を使った表操作命令の使い方、登録集(COPY句)の書き方を理解させる。
- 3本目(入力データソート&印字ルーチン)
- データ入力サブルーチンにより出力されたデータを顧客別、住所別にソートして印字する。入力データの順ファイルを索引ファイルで出力する。
- ポイント
- 整列・併合命令の使い方、索引ファイルの書き方を理解させる。
- 4本目(データ照会ルーチン)
- 索引ファイル(ランダム指定)より必要な顧客データを画面に照会する。
- ポイント
- データを顧客別にランダムに画面照会する方法を理解させる。
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